ゆる体操・ゆるケアサイズの学問的定義
●ゆる体操の学問的定義
ゆる体操は、全身を一体として、あるいは全身を各部分に分けてほどこす揺動緩解運動(身体をゆすり動かして、緩め解きほぐす運動)・圧動緩解運動(全身もしくは身体の一部に重力や圧力を掛けながら動かすことで緩め解きほぐす運動)、および全身を各部分に分けてほどこす擦動緩解運動(身体の部分を手や足でさすることで、緩め解きほぐす運動)を主たる運動としている。
それに呼吸法、ツボ刺激運動、擬態語発声、快適感促進語発声(快適感を促進するように「気持ちよく」とつぶやくこと)、だじゃれ発声などによる笑い誘導を加えた、複合的な運動態を利用する。
即時的効果として、脳と身体にわたる生化学的状態の改善を背景とする高い集中力と深いリラクセーションの同時あるいは別時達成、全身を一体としてのあるいは各部分に分けての血液・体液の循環と代謝の促進および疲労の積極的回復、全身を一体としてのあるいは各部分に分けての緩解(ゆるめときほぐすこと)を前提とした脳と身体のコーディネーション機能の促進およびインナーマッスルの活動性促進などの効果を、極めて低い運動量によって達成することを目的とする。
長期的効果として、過労・慢性疲労の解消、睡眠の改善、各種の病気・障害の予防・治療(主幹的もしくは補助的治療法としての利用)・回復、体質改善、ダイエット、基本的運動能力の向上、生活および労働行動力の向上、スポーツ・芸術などの能力向上、全分野・種目に共通する根底的な能力(本質的能力)の向上、抗ストレス力の向上、精神的寛容度の向上、人格の変容、人間関係の改善、組織の改善などの効果を、極めて低いコスト(精神的負担・体力・運動量・費用・施設・道具)で達成することを目的とする、約150種類の体操法によって構成された体系性を特徴とする。
●ゆるケアサイズの学問的定義
ゆるケア&エクササイズの略称表現で、多様な方法の複合的利用により体を緩め解きほぐすケアを基礎に置き、その上に病気治療・病気予防から高度な健康開発・能力開発までを目的に、体操法・呼吸法・筋トレなど多様なエクササイズを合理的に配置した方法の体系のこと。