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からだには希望がある

2015年9月21日、国連国際平和デー当日より、ゆる体操は、誰でも指導できるようになりました。
※これを「ゆる体操の全面的オープン化」と呼んでいます。

サイトを訪問された皆様へ
私たち人類すべての人々へ向けて

第8話 人間の健康と能力を根底から支える「身体意識」とは?

(2015.08.04 公開)

 ゆるイデオロギーの原理については、本サイトはその全体像を語ることを役割としておりませんので、簡単に触れるだけに止めますが、 ゆるイデオロギーにおいては、第一原理である「由流(=森羅万象の本質は流動である)」と並ぶもう一つの重要な原理、第二原理として「身体意識(BODY AWARENESS)」があります。これは、私の50年にわたる研究によって明らかとなった、精神と身体のちょうど中間に存在し、心身未分の領域を形成しつつ、精神・身体双方と緊密かつ整合的に関係する意識の構造です。

 点・線・面・立体の形状(ストラクチャ)を持つファクターが、大分類で約50種類(武術・スポーツ・バレエなどの領域で歴史的に知られ、重用されてきたセンター・軸・正中線は身体意識の直線形状のファクターの実例であり、東洋の武術・禅やその他の修行法で歴史的に知られ、重要視されてきた丹田はその球形状のファクターの実例である)、小分類で約500種類存在し、500種類のファクターは各々が強/弱・硬/軟・重/軽・熱/冷・密度・粘度・滑性・弾性etc.の多様な物性に近い質性(クオリティ)を有し、また各々が移動・回転・揺動・波動etc.の多様な運動性(モビリティ)を有します。研究が進み、今日では、これらのファクターの一つ一つが、精神と身体双方の健康と能力を含む在り方全体に根底から多大な影響を与えていることが解明され、さらにそれらファクターをトレーニングによって改善強化することで、健康と能力を根底から改善強化するシステムも開発されています。ゆる体操には、この研究・開発の成果が巧みに織り込んであり、極めつきにシンプルかつ容易な方法を使って、多種の身体意識のファクターを改善強化できるように、そのデザインの徹底工夫に努めました。

 ゆる体操における身体意識各ファクターの運用の実際については、拙著『THE POWER OF BODY AWARENESS』上に、ビギナー向けの情報を詳細に報告してありますので、興味関心のある方にはそちらに当たっていただくことを、お願いします。

 

代表的な身体意識

  • 【代表的な身体意識図1】
  • 代表的な身体意識図
  • クリックすると拡大してご覧になれます。
  • 【代表的な身体意識図2】
  • 代表的な身体意識図
  • クリックすると拡大してご覧になれます。
  • センター
  • 身体を天地方向に貫く最重要の身体意識。伝統的に軸、正中線、センターなどと呼ばれてきたものの統一的学術概念。脱力、最効率の体づかい、重心の感知と制御、メンタルコントロールなどに決定的な影響を及ぼす。
  • 上丹田
  • 聡明さ、優れた集中力、認識・思考・判断力、洞察力をもたらし、更には意志力、行動力の支えにもなる。中丹田、下丹田など他の丹田が適切に働くよう統括制御する司令塔。
  • 中丹田
  • 闘志、情熱、やる気、人を愛する気持ち、積極性、勇気、自負心などの源となる。人を熱くさせる魅力、指導力を生み出す。熱性のエネルギーを集める性質がある。
  • 下丹田
  • 古来「肚(ハラ)」と称され重要視されてきた。確固不抜の不動心、胆力、冷静沈着さをもたらし、安定しどっしりと重みのある姿勢と動作の源となる。
  • 側軸
  • 身体を正中面で半分に分割したとき左右それぞれの半身を通るセンター。身体の左右分立運用を可能にする。正中面に近い順に第一・第二・第三側軸がある。
  • 左右頭軸
  • 前後頭軸と同様、上丹田の位置に左右頭軸が通ることでさらに上丹田が洗練・強化される。
  • ベスト
  • 肩甲骨・鎖骨部内を中心とする、背・胸の流動的な運動を可能にする。形成されるとそのラインが大きな関節のように使え、上半身の運動性が飛躍的に高まる。
  • アーダー
  • 肩甲部から腕にかけてを、重性のクオリティをもって一体化してコントロールできるようになる。肩腕を質量・重量体として、その物理量を高度に利用できるようになる。
  • 肩包面
  • 肩関節、肩甲骨、鎖骨および周囲の筋肉群(=肩包体)と、肋骨の間にできる面。形成されることで肋骨が解放されて上半身を円滑かつスピーディに運用できる。
  • 心田流
  • 地下から温性・熱性のエネルギーを導入し、中丹田やパームに供給する。脇を深く大きく運用して、飛翔感のある動きを生み出す。精神的な懐の深さにも影響する。
  • ガイア流
  • ガイアからのエネルギーを身体の各部に導入する流線状の身体意識。
  • パーム
  • 熱性また温性のエネルギーが手掌を中心に集まってできる。人を励ましたり、奮い立たせることができる。また手の繊細かつ柔軟なコントロールを可能とする。
  • ガイアパーム
  • ガイア(生命体としての地球)からエネルギーを手掌・前腕等に集める。地球とのつながり、人や農作物を育てる能力等に深く関係する。
  • 地重根
  • 地球の中心と深くつながり、下丹田の根底的な構造となっている。重性の身体意識の根本。性根が据わる、根気がある等の日本語の由来でもある。
  • ウォール
  • 動的なウォールは全身を強力かつ円滑に導き動かす役割を持つ。また静的なウォールもあり、身体の過度な動きを抑制する働きをする。
  • ガイアトルネード
  • ガイアからのエネルギーを全身に導入するらせん状の身体意識。ガイア流の極めて特殊な形状と考えることもできる。
  • リバース
  • 相手と自分の関係を強化する。通るラインは様々あり、中丹田に入ってくるもの、上丹田に入ってくるもの、背部をなぞるように通るもの(宮本武蔵型)などがある。
  • スライサー
  • 身体を身体意識上で切断・分離する働きをする。切断面で滑動することで融通無碍の動きを作る。水平スライサー、クロススライサーなどの種類がある。
  • 転子
  • 股関節の中心に形成され、下半身の運動性を飛躍的に高める。立つ、歩く、走る等のパフォーマンスを高度に遂行するのに必須。
  • 裏転子
  • 裏転子が効くことで、大腿二頭筋等の大腿裏筋群が活性化され、強力な前進運動や前方力を生み出す。
  • ジンブレイド
  • 下半身を脱力させ、相手に悟られない動き出しと滑らかで高速な移動を可能にする。高度な脱力と自由自在な心境を生み出す。インサイド、アウトサイド等の種類がある。
  • 身体を重力から切り離して浮身(うきみ)の状態を作り出し、柔軟で多様性に富む自由な運動を可能にする。精神面でも自由自在な発想が生まれるようになる。
  • 流舟
  • 舟に前進力・前方力が加わったもの。上方、前方へあたかも飛翔するような強大な運動性をもたらす。身体を貫く位置や、入ってくる部位などは様々。
  • 前後頭軸
  • 上丹田の位置には第二軸が通っているが、さらに前後頭軸が通ることで、上丹田が洗練・強化される。
  • パラボラ
  • 日常の身体運動や生活空間とは異なる、大距離空間の認知を司る。パラボラの大きさ・長さと、認知し得る空間のスケールは相関している。
  • バックセンター
  • 心身を後から強力に支える役割を果たす。センターを助けるように働く。
  • レーザー
  • 目標と自己を一直線に結びつける。行動に一貫性が生まれ、目標貫徹力をもたらす。軌道の安定した移動運動ができるようになる。

●ゆる体操動画

 

  • 腰割りスリ
  • いるかクネ